ゲーム業界を支える3種類のエンジニア
「ゲームが好きだから、ゲーム業界でエンジニアをやりたい!」そんな方は、まずゲームエンジニアの「種類」と「役割」について知っておきましょう。
ゲームエンジニアの種類は、大きくは次の3つに分けられます。
クライアントサイドエンジニア(フロントエンドエンジニア)
クライアントサイドとはつまり、クライアント=ユーザー側の機能について担当するエンジニアのことです。
ゲームの表示や操作面など、ユーザーが見たり操作したりする部分を主に担当します。
C++やC♯、Java、JavaScriptなどのプログラミング言語が使用され、これらの言語に精通している方は重宝されることでしょう。
Webサイト制作でも基本となるHTML、CSSもゲームの表示面で使われています。
サーバーサイドエンジニア(バックエンドエンジニア)
その名の通り、“サーバー”側の開発を担当するエンジニアです。データベースの設計など、ユーザーとは接点のない裏方部分に携わります。
ゲームエンジニアといえばクライアントサイドの仕事を想像しがちですが、これらバックエンドの役割もゲーム制作には欠かせません。
サーバーサイドエンジニアに求められる言語としては、Python、PHP、Rubyなどが挙げられます。
インフラエンジニア
これら2つとは別に「インフラエンジニア」と呼ばれる職種もあります。
ゲームのインフラ面を担当するエンジニアで、多くのアクセスが一気に集まるゲーム環境において、できるだけユーザーにストレスを与えないよう環境を整備するのが彼らの仕事です。
オンラインゲームが主流となっている今、インフラエンジニアの役割はさらに重要になってきています。
このように、ゲームエンジニアには主に3つの役割があります。
いずれの道を目指すにせよ、まずはHTMLやCSS、JavaScriptなど、Webサイト・サービスの制作にも必要な基本的な言語を学んでおくとよいでしょう。
これらの言語は、今話題のIT留学でも身につけられるので、未経験からゲームエンジニアを目指す方は検討してみてはいかがでしょうか。
なお、ゲームの企画・運営については「企画職」が担当します。
彼らはゲームプロデューサー、ディレクター、プランナーと呼ばれ、エンジニアやデザイナーの間に立ちながら、進行・予算管理なども担当します。
ちなみに、2010年3月に日経新聞に掲載された記事によると、ゲーム開発者の平均年収は約520万円でした(平均年齢は33.79歳)。
職種別の年収では、プロデューサーが692万5000円、ディレクターが563万6279円、ネットワークエンジニアが522万5000円、プログラマーが464万1390円、プランナーが409万6340円となっています。
ただし、これはあくまで2010年のデータであり、当時がリーマンショック直後であったことや、今よりスマホ普及率が低かったことを考えると、現在の平均年収はより高いことが想定されます。
実際にゲームプログラマーの求人を見ると、想定年収が1000万円前後の募集も多数あり、同年代の他業種と比べれば確実に給料は高めだと言えるでしょう。